第42章 余計な一言を言う奴は嫌われやすい。
大の甘い物好き、スウィーツ好きの銀時も知っていたようだ。ナレーションは“天使の涙”(お菓子)のCM映像と共に、更に詳しい説明を話す。
「発売前のCMから話題となっていたこの商品は、発売と同時に全国のコンビニエンスストア、スーパーでも即時完売。その売れ筋から林永は発売停止を…。」
銀時「これオメーが食いたいだけじゃねーのかよ!?つーか警察組織動かしてまで欲しかったの!?手に入ったら俺にも一つ分けて!!」
どうやら銀時はお菓子の事は知っていたが、食べた事はなかったらしい。どさくさに紛れて自分の要求も上乗せしてみる。勿論、さらりと流された。
「続いて二つ目の材料は『悪魔の涙』。」
新八「今度は何処のお菓子ですか。明●ですか。グ●コですか。」
呆れ顔で画面を見つめる新八。似たようなネーミングから、次もお菓子か何かだと判断したのだ。
だが、その予想は大きく外れた。
「ハウスマン星のブレア火山に生息するヴァルバニル、その獣の涙だ。」
新八「本物の悪魔来たァァァァァ!!悪魔契約でもさせるつもりですか!!」
「そして三つ目の材料…。」
先程の天使の涙の詳細な説明とは打って変わって、さらりと次へ進もうとするナレーション。流石の近藤もここではツッコミを入れた。
近藤「おいィィィィィ!!二つ目の材料の説明はァァァ!?一つ目よりも説明必須だろーが!どう考えても激戦必死だよ!!」
「三つ目は『虹の花びら』、ハルル星にだけ咲く七色の花だ。宇宙一美しいと言われている。初見されたのはおよそ千年前…。」
銀時「んな説明はいらねーんだよ!詳しい場所とか教えろよ!」
詳しい説明があったりなかったり、あってもどうでも良い説明ばかりが流れるこの映像に、銀時は痺れを切らしたように要求する。