第42章 余計な一言を言う奴は嫌われやすい。
「君達は選ばれた。さぁ立ち上がれ、光の戦士達よ!!」
銀時「光の戦士って何だァァァァァ!!FFかァァァ!!」
全力でツッコむ銀時だったが、そのツッコミも虚しく、ナレーションは淡々と続けられる。
「姫は今、悪の手先によって囚われの身となってしまった…。」
新八「悪の手先ってオメーだろ!!自分で認めちゃってるよ!」
「姫は悪しき魔術によって封じられている。」
銀時「悪しき魔術って何だよ。さっき見たよ。爆弾だろーが。しかもオメーの作った爆弾じゃねーのかよ。」
「その封印を解くには神の力を宿す神器と聖水が必要だ。」
銀時「ねぇ、何なのコレ。何の映像なの。神器とか聖水とか爆弾解くのに関係ねーだろ。そもそもオメーが首謀者だろうが。何良い提案してるみたいに第三者気取ってんだよ。」
ツッコミどころ満載の映像に、銀時と新八はツッコまずにはいられない。
だが、どんなにツッコんでも無視されるその待遇に、だんだんと諦めの表情が浮かんできた。
次はもう何もツッコむまいと思った新八だったが、次のナレーションの言葉を聞いて、全身全霊のツッコミを入れる事になる。
「必要な材料は五つ。まず一つ目は『天使の涙』。」
新八「初っ端から無理な材料来たァァァァァ!!天使の涙って何だよ!何処で取れんだよ!まず天使見つけるのが不可能だろうが!!」
最初(はな)から葵咲を解放するつもりなどないのではないだろうか、そう思える程の無茶な要求である。
だがここで“天使の涙”について補足が入った。
「『天使の涙』とは、先日林永から発売された、ミルク味の飴玉。」
銀時「ってただのお菓子かよ!これ俺も欲しかったやつだよ!!」