第42章 余計な一言を言う奴は嫌われやすい。

総悟「旦那、今回は完全に真選組の落ち度です。」

銀時「っ。」

近藤「そ、総悟。」


素直にそう言われてしまっては銀時もそれ以上責める事は出来なかった。近藤を掴んでいた手を離し、総悟の方に視線を送る。
そして総悟が首を横に振って続けた。


総悟「そう。全ては指揮してた土方さんの責任でさァ。」

土方「何どさくさにまぎれて全部俺に責任なすりつけてんの！？俺だけの責任じゃねーだろ！！」


不意に降ってきた責任の刃に、ツッコまずにはいられない土方。この混乱に乗じて土方に全ての責任を押し付け、副長の座を明け渡させようとした総悟の作戦的発言だった。
反論する土方を見て、総悟は『チッ』と舌打ちした。当然の事ながら、二人はもめ合う。
土方と総悟の事は放っておき、新八が近藤に声をかけた。


新八「とにかく、今ここで僕達が揉めてたってしょうがないでしょう。早く葵咲さんを探し出す手段を探さないと…。」

近藤「…ああ。そうだな。」