第41章 超長距離移民船団はみんなの憧れ。
そして新八は再び近藤達に目を向けるが、いつになく真剣な表情を見て、眉根を寄せた。
新八「それにしたって、やけに険しい顔してません?何かあったんですかね?」
銀時「まぁ将軍様の妹君だからな。険しい顔になって当然だろ。」
新八「アンタ興味ないにも程があんだろ。」
二人がそんなやり取りをしていると、周りの野次馬達がざわめきだした。
それに気付いて皆の視線の先に目を向ける三人。すると、籠が野次馬達の中央をゆっくりと横切っていた。
神楽「そよちゃん!?籠の中アルか?見えないネ!!」
そよ姫は籠の中にいるのか、籠自体は視認出来てもその姿を見つける事は出来なかった。
まぁ攘夷志士からの誘拐予告があったくらいだ。そんな無防備に姿を現せない事にも納得がいくのだが、そんな予告など知りもしない野次馬達は、そよ姫の姿を一目見ようと、前へ前へとぎゅうぎゅう押す形になっていた。
そんな野次馬の様子や、黄色い声援を聞いて、新八は感心したように声を漏らす。
新八「それにしても物凄い人気ですね。」
銀時「銀河の妖精の誕生だからな。」
新八「銀河の妖精って何。」
冷静にツッコむ新八だったが、銀時は新八のツッコミは無視して今度は神楽に話しかけた。
銀河「今回はギャラクシーに乗ってくらしいぜ。」
新八「ギャラクシーって何。それ完全にマク●スですよね。超長距離移民船団ですよね。」
神楽「なんでギャラクシーアルカ!フロンティアが良いアル!」
新八「どっちにしろ移民船団だろーが!移民しねーよ!!」