• テキストサイズ

銀魂 - 雪月花 -

第40章 隠し事は案外バレている。


土方「…来週、そよ姫様が外交の仕事で江戸を出られる。」

葵咲「外交の仕事?」

近藤「ああ。ガリア4へ慰問公演に行かれるんだ。」


淡々と進められる会話だが、聞き慣れないような、聞き慣れたような単語に葵咲がツッコむ。


葵咲「すみません、姫様って銀河の妖精でしたっけ?てか、ガリア4って何処ですか。」


完全にマク●スFの世界の話である。
そんなツッコミはスルーし、今度は土方が話を続けた。


土方「攘夷浪士がその機会を狙ってやがる。」

葵咲「! 姫様が狙われてる?」

土方「ああ。ご丁寧にこんなモン送りつけてきやがったんだ。」


そう言って土方は制服の内ポケットから一枚の紙を取り出した。そしてその紙を広げ、葵咲の前へと差し出す。受け取った葵咲は、目を見開いて書かれている文字を音読した。


葵咲「!! “○月×日 出立日 姫君頂いちゃいま~す♡”」

近藤「よっぽど自信があるんだろうな。…いや、俺達に対する挑発か。封書の裏に直筆で差出人の名前まで書かれていた。」


今度は近藤が自らの懐を探る。
そしてその手紙が入れられていたという封筒を葵咲に手渡した。


葵咲「この男は…!!」


葵咲が“その男”の名を目に入れた事を確認すると、土方が“その男”について説明を加えた。


土方「首謀者は暁党の幹部であり、爆弾魔でもある。名を…“田中古兵衛”。」
/ 1377ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp