第39章 探し物は思わぬところで見つかる。
その頃真選組屯所では、何やらただならぬ動きがあったようで、山崎が青ざめた様子で近藤のもとへと駆けて来た。
山崎「局長ォォォォォ!!」
近藤「ど、どうした山崎…血相変えて。」
のんびりと新聞を読んでいた近藤だったのだが、山崎の慌てぶりを見て心配そうに目を向けた。
山崎は本当に精一杯走ってきたようで、息を整えながら切れ切れに言葉を搾り出した。
山崎「大変…!ハァ、ハァ…。大変なんです!!」
近藤「どうしたんだよ、とりあえず落ち着け。」
一先ず山崎を座らせようとする近藤。だが、山崎はそんな悠長な事をしている場合ではないと言わんばかりに、首を横に振り、言葉を続けた。
山崎「そ、それが…!!」
近藤「・・・・なんだと!?」
山崎「いえ、まだ何も言ってませんけど。」
つまらないギャグに山崎は冷静にツッコんだ後、慌てて駆けて来た事情を説明した。
山崎の話を聞いた近藤もまた、みるみる表情が青ざめていく…。近藤は目を見開き、言葉を失ってしまった。