第38章 友達の友達は友達って考えてる奴の方が実は意外と友達が少ない。
総悟「浮気性な旦那を許せなくなった葵咲は、別れの餞別にとアイスを差し出す。」
土方「別れの餞別にアイスっておかしくね?」
総悟「だが納得のいかねぇ旦那は、葵咲の腕を掴むが、葵咲はその腕を振り切ろうとする…そんなシナリオじゃないですかぃ?」
土方「おい、色々無理がありすぎんだろ、その見解。お前都合良いように解釈しすぎじゃね?」
ずっとツッコんでいるのに無視され続ける土方。
だがここでやっと総悟は土方の方を見る。総悟は土方を鋭い眼光で睨みつけた。
総悟「じゃあ土方さんは認めちまうってんですかぃ?葵咲と旦那の仲を。」
土方「認めてねーよ!つーかお前の見解の方が認めちまってんじゃねーか!!」
二人は茂みの中で揉めあっていたが、ふと総悟が銀時達の方へと視線を戻す。そして視線の先にいたはずの銀時達がいなくなっている事に気が付いた。
総悟「あれ?旦那達は?」
土方「しまった!見失っちまった!!」
総悟「土方さんがくだらない文句つけてくるからでさぁ。」
土方「くだらねぇ見解述べたのはオメーだろ!仕方ねぇ、手分けして探すぞ!!」
二人は公園から出て、左右に分かれて銀時達を捜すことにした。
土方「チィッ。何処行きやがった?」
暫く町中を走りまわっていた土方は、とある場所へと辿り着いた。
土方「…ん?あれは…葵咲!ここは…あの時のビル…。何があるってんだ?」
辿り着いた場所とは、高杉と戦りあった大江戸第一ビルだ。銀時と葵咲はビルの中へと入っていく。土方もそれに続き、二人の後を追ってビルの中へと入っていった。