第37章 自分を狙っている暗殺者は一人だけとは限らない。
葵咲「このマヨネーズは薬用で、糖尿を治す作用があるんだって。」
銀時「ねーよ。っつーかあっても摂取したくねーよ。返して来い。」
犯人が分かってしまえば怖いものなどない。銀時は冷たくあしらい、葵咲に大量マヨネーズ付きサラダを返却させた。
土方「チィ。ヤロー、流石だな。下剤入りマヨネーズを見分けやがった。」
総悟「土方さん、それ以前の問題でさァ。っつーか俺まで正体までバレちゃったじゃないですかィ。どうしてくれんですか。」
アイディアとしては悪くない。明らかに身体に害がある飲料だと分かる禍々しい謎のドリンクより、単なるマヨネーズの方が口に運んでもらえる可能性は高いだろう。
だが、そのかけ方に問題があった。これでは『土方十四郎が用意しました』と言っているようなものだ。
そして更に芋づる式で総悟の正体までバレてしまった。その事について総悟はかなり不服そうである。
犯人が誰か分かったとは言え、このままここに身を置いても命の危険が増えるだけだ。そう思った銀時は席を立った。
銀時「おい、もうそろそろ出ようぜ。俺の命いくつあっても足りねーよ。」
葵咲「そだね。糖尿悪化しちゃうもんね。」
銀時「そういう意味じゃねェェェェ!!」
二人は席を立ち、銀時が会計を済ませて店を出た。