第36章 クーリングオフがきかない商品もあるから注意しろ。
葵咲と銀時は、最近江戸に出来たショッピングモールへと来ていた。そしてショッピングモール内のグルメコーナーへと足を運ぶ。
葵咲「こないだ新聞に挟まってたチラシ見て気になってたんだよね。」
そう言って足を止めたのはケーキバイキングの店。勿論ケーキだけではなく、パスタやサラダ、ドリンクバーもついており、昼食からデザートまで思う存分楽しめる店だ。その店のチョイスに、銀時は当然の事ながら目を輝かせた。
銀時「ケーキバイキング…!…へ、へぇ~。なかなか良いセンスしてんじゃねーか。」
葵咲「これなら銀ちゃんも一緒に楽しめるでしょ?」
銀時「…っ。」
笑顔で語られる提案に、銀時は頬を赤らめた。そして照れながら頬をポリポリと掻く。
銀時「…お、お前さぁ、さっきもそうだけど素でそういう事言うの、やめてくんない?…ま、まぁ俺はいいけど。他の奴らには絶対そういう事言うなよ。」
葵咲「? なんで?」
何を言われているのか、銀時の言葉の意味が分かり兼ねた葵咲は、小首をかしげる。そんな葵咲に対して銀時はオブラートに包んで説明した。
銀時「男っつーのは、そういうので勘違いしちまうもんなんだよ。」
葵咲「?? 何を??」
銀時「…もういいや。」
それでも全然理解出来ていない葵咲に、それ以上の説明をするのが面倒だと感じた銀時は、葵咲の理解を諦めて店の中へと入った。