第34章 トラウマを克服するのに必要なのは身近な人の温もり。
その時、何かに気付いた様子の近藤が過敏に反応する。
近藤「ん!?」
土方「どうした!?」
近藤「この気配は・・・・!!」
ただならぬ近藤の様子に、土方も構える。
次の瞬間、近藤は走り出した。そして、行き着く先の空き部屋の扉を思いっきり開ける。
近藤「お妙さァァァァん!!どうしてここにィィィ!?」
流石は妙のストーカーゴリラ。妙の残り香を敏感に嗅ぎ分け、妙を見つけ出したのだ。
勿論、近藤は妙の返り討ちにあう。
妙「腐れゴリラァァァァ!!テメーのせいで景品取り逃しちまっただろうがァァァァ!!」
近藤「ふごっ!!…え!?ちょ、景品って何?何のコト!?」
慌てて近藤の後を追ってきた土方だったが、妙にボコボコにされるその情景を呆れ顔で見守っていた。
そして更に状況は悪化する。近藤に更に蹴りを入れる人物が現れたのだ。
九兵衛「妙ちゃァァァん!!ゴリラぶっ殺ーーーす!!」
近藤「ぐわっ!!」
妙の身の危険を感じた九兵衛が、すかさず駆けつけたのだ。
九兵衛の飛び蹴りで近藤は吹っ飛ばされる。壁に頭を打ちつけ、その場に横たわる近藤。
それを見下ろすように九兵衛が佇んでいた。
近藤「えっ!?何!?なんで九兵衛君まで!?」
ゴリラの訴えなどには少しも耳を傾けない九兵衛。久兵衛は持っていた刀を構えた。
九兵衛「覚悟しろ…。」
近藤「ちょ、やめて!…ギャァァァァァ!!!!!」