第3章 男の下心には気を付けろ。
何が言いたいのか、何をするつもりなのかを即座に察した新八は、勢いよくツッコんだ。
新八「ちょっとアンタ何考えてるんだァァァ!!」
新八のそんなツッコミも聞こえていないフリをし、銀時は続ける。
銀時「うち布団一組しかねぇんだけど、今夜から俺と一緒に寝るってことでいいかな?」
すかさず更に新八はツッコむ。
新八「待てェェェ!!何いやらしい方向で話進めてんだよ!アンタ最低だよ!!」
ここでようやく銀時は新八の方を向いた。そして呆れたような表情で、一つため息を漏らしながら答えた。
銀時「何言ってんだ新八、困ってる人を助けるのが万事屋の仕事だ。俺は人助けをしようとしてんの。勝手にいやらしい方向で考えてるのはお前だろ?」
やれやれ、こいつ駄目だな。そんな表情の銀時に怒りを隠せない新八。
新八「何良い人ぶってんだよ!おかしいだろ!!」
そんな二人のやり取りを見ていた葵咲だが、それはお構いなしに自分の意見を述べた。
葵咲「あ、いえ、お布団一つしかないなら私、床で寝ますから。それにお部屋も余ってないみたいなので私は廊下でいいです。ご迷惑はかけられません。雨風凌げればそれだけで十分です!!」
今までにない交わし方に驚きながらも、新八は冷静にツッコんだ。
新八「天然だ。この人天然だよ。天然でさらっと交わしたよ。」
銀時「・・・・・。」
銀時は何とも言えずに黙っている。