第21章 遊びの計画は他人任せが楽で良い。
葵咲と神威の二人は、光栄劇場へと辿り着いた。
そして本日の上映内容を確認する。
葵咲「えっとー…今やってるのは、『えいりあんVSやくざ~あの人は今~』か『となりのペドロ~革命編~』かぁ。どっちがいい?」
神威「どっちでも。」
葵咲「…ですよねぇ〜…。」
映画の好みを尋ねた葵咲だが、神威は映画になど全く興味はない様子だ。いつものニコニコスマイルで答える。
仕方なく、葵咲は思いついた方の映画を選択した。
葵咲「じゃあ『えいりあんVSやくざ』にしよ!神威君ってえいりあんみたいなもんじゃん?」
神威「ねぇ、それ、さり気なく失礼な事言ってない?」
葵咲「私はやくざ寄りかな~。今所属してる場所的に。」
神威「ねぇ、それ、さり気なく失礼な事言ってない?」
神威が地球人ではない事より“えいりあん寄り”、真選組という組織がチンピラ警察と呼ばれている事より、自らを“やくざ寄り”と言ったようである。
神威は葵咲の失言に対してツッコんだが、葵咲は全く無視して劇場の中へと入っていった。
仕方なく、神威もそれに続くように劇場の中へと入っていったのだった。