第20章 下心は知らないうちに懐に忍び込む。
だが、それに対して銀時はなおも真剣な表情で長谷川に言った。
銀時「同じ過ちはもう二度とおかさねぇ。俺達に任せろ。行けェェェェェ!」
長谷川「銀さん…頼んだぜ!!」
銀時の真剣な表情から、今度は任せられると思った長谷川は、万事屋三人に店番を任せ、マヨネーズ調達の為に駆け出して行った。
店番を任された万事屋の三人。長谷川に代わってお好み焼きを焼くことにしたのは、新八。そして神楽はその横で味見を担当することにした。店の調理等を二人に任せた銀時は、葵咲の浴衣姿を見て、その姿を称賛した。
銀時「浴衣、なかなか似合ってんじゃねぇの。」
その言葉を嬉しく思った葵咲は、その場でくるっと回って見せ、笑顔で答えた。
葵咲「有難うございます。これ土方さんが買ってくれたんです。」
笑顔で葵咲の姿を見ていた銀時の表情が一気に曇る。今度は土方の方を向いて怒鳴りつけた。
銀時「!! てめぇ…。物で釣ろうって魂胆かァァァ!!」
土方「何の話だよ!俺も浴衣買ったついでに一緒に支払っただけだ!!」
銀時「下心見え見えなんだよ!下心がチラッチラとカンニングしてきてやがんだよ!!」
今にも喧嘩が始まりそうな勢いの二人。銀時は土方の胸倉を掴んだ。土方も負けじと銀時の胸倉を掴み返して抗議した。
土方「ふざけた事言ってんじゃね…」
その時だ。二人がもみ合った拍子に、土方の懐からパサパサッと何かが零れ落ちた。そう、先程近藤が仕込んだコン●ームだ。これには土方も驚きを隠せない。
銀時・土方「!!!???」
銀時「てめっ!ヤる気満々じゃねぇかァァァァァ!!!」
(土方:あいつらァァァァァ!!)
土方は心の中で近藤と山崎に対して叫んだ。そして弁解するように銀時に対して言った。