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銀魂 - 雪月花 -

第19章 トゲトゲしてるだけで、何か強そうに見える。


土方「嘘つけェ!明らかにコレ渡す気満々だったろうが!つか何でこんなもん持ち歩いてんだよ!」

近藤「いざという時の為だ。」

土方「どんないざという時だよ。ねーよ、そんな時!」

近藤「それはお妙さんと使うつもりだったんだが、今日はお前に花を持たせてやるよ。」

土方「花じゃねぇだろ!とんでもねぇもん持たせてんじゃねぇよ!いらねーよ!!」


そう言って土方は近藤の前にコン●ームを投げ捨てた。
投げ捨てた後、土方は一度葵咲の様子を見やる。命の危険を知らされていない葵咲は、また一人でフラフラと別の屋台へと行ってしまうかもしれないと思ったからだ。土方がその様子を見ると、葵咲は先程のハリネズミ掬いをまだ真剣に取り組んでいるようだった。


近藤「何が起こるか分からんのが人生だぞ。まだ婚約もしてねぇんだから避妊はしとけ。」


そう言って近藤は、土方が葵咲の方を見ている隙に、複数のコン●ームを土方の懐へと忍び込ませた。


土方「避妊も何も、まずしねぇっつってんだろ!いい加減頭切り替えろや!」


近藤の仕草には気付いていないのか、土方は葵咲に向けていた視線を近藤のもとへと戻し、一括しただけだった。そんな土方の言葉を近藤は無視し、懐の中から探していたものをやっと探し出した。


近藤「あった、これだ。これを持っていけ。」


そう言って土方の前に差し出された物は、小型の無線機だった。


土方「…無線か?」

近藤「何かあったらすぐ連絡してやる。」

土方「分かった。」


土方は近藤から小型無線機を受け取り、葵咲のもとへと戻って行った。
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