第2章 個人情報を守れれるのは己のみ。
一方、攘夷浪士の銃撃元に向かった銀時は、民家の二階の屋根へと飛び移り、狙撃者のいる部屋に突っ込み、それと同時に一人の攘夷浪士を木刀で殴り飛ばした。
「ぐぁぁぁっ!!」
銀時「こいつら…攘夷志士か。お前ら奴を狙うのは分かるが、時と場合ってもんがあんだろ。関係ねぇ女巻き込んで…。」
銀時がそう言い終わらぬうちに、攘夷浪士の一人が銀時に話しかけた。
「アンタ!もしかして坂田銀時さんじゃねぇのか?」
銀時「あん?だったら何だよ。」
思いもよらない問いかけに、銀時は少し驚いた。
「桂さんから聞いた!幼い頃から一緒にいて、同じ釜の飯食って、毎日風呂にも一緒に入って寝る時も一緒だって…」
銀時「ヅラのやつどんな説明してんだよ!なんか誤解を招くだろうが!!しかも今は一緒にいねぇしィィィ!!…ん?お前ら…ヅラの?」
「ああ。桂さんに頼まれたんだ。あの女掻っ攫えって…。」
銀時「!?どういうことだ。詳しく説明してもらおうか…。」
状況をいまいち理解出来ない銀時は、その場にいる攘夷浪士達に、説明を促した。