• テキストサイズ

銀魂 - 雪月花 -

第17章 賃金の発生する仕事には必ず契約書を。


葵咲は入口を固めていた攘夷浪士五人を斬り、ビル内部へと突入した。潜入出来たのは良いものの、派手に正面突破で突入してしまった為に騒ぎとなり、内部にいる攘夷浪士にもその話は早々に知れ渡ってしまった。


「おい!女が侵入したぞォォォ!!」

「女だけじゃねぇ!そいつに続いて男が二人侵入しやがった!!」

「入口の奴らは何やってやがんだ!!」

「それが五人とも斬られちまったらしい!」

「なんだと!?」

「そいつらなかなかの手練みてぇだ!」

「ええい!さっさと探し出して殺せェェェェェ!!」


攘夷浪士達の目が葵咲達に向いたことは、葵咲にとっては好都合だった。いや、狙い通りといっても過言ではないかもしれない。浪士達の目が自分達に向く事によって、子供へ向く注意が少しでも軽減されるからだ。だが、それもそう上手くはいかなかった。葵咲がビル内の一室に身を潜めていると、攘夷浪士達の会話が聞こえてきた。


葵咲「ハァッ、ハァッ、ハァッ…。」

「おい、こっちの方からガキの声聞こえたな?」

「探すぞ!!」

葵咲「くっ!!」


葵咲は仕方なく、少しでも自分に注意が向けられるようにと、隠れていた部屋から出る事にした。
/ 1377ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp