第16章 天然パーマの奴から巻き上げろ。
葵咲「万事屋さん、増援呼んで来て貰えれば1000万円の報酬差し上げます。」
銀時「え…。えぇっ!?ちょ、お前っ!マジでか!!」
あまりの高額の報酬にどぎまぎする銀時。そんな銀時の様子を見て、葵咲は右手人差し指を立てながら、なお真剣な表情で続けた。
葵咲「これでさっきの罰金はチャラですよ。」
銀時「ってさっきの話続いてたんかいィィィィィ!!」
葵咲「ん~…じゃあ出血大サービスで1000万と300円で!」
銀時「報酬ただの300円じゃねぇかァァァァァ!!今時中学生でもやんねーよ!ふざけんな!!」
土方「おーい、つーかその300円ってさっき俺があげた300円じゃねぇのかよ。」
二人が価格交渉をしていると、ビルの五階の窓から子供が顔を出し、泣いている姿が見えた。
「うわぁぁぁぁん!!」
葵咲「あれは…!!」
土方「ガキが中に残ってやがんのか!!」
その様子を見た葵咲は、刀を抜いてビルの入り口の方へと向かって走り出した。
銀時「あ!おい!…くそっ!!」
その様子を見て、銀時が慌てて葵咲の後を追いかける。
土方「おい待て!お前ら!!チッ!!」
突入のタイミングを見計らっていた土方だが、二人がなりふり構わず駆けて行く様子を見て、仕方なく土方も後を追うようにすぐさま突入した。