第2章 個人情報を守れれるのは己のみ。
銀時は葵咲の肩に手を回し、別の場所へ誘うように歩きながら話しかけた。
銀時「アイツは危険だからこっち来なさい。そのお詫びとやらはお兄さんが代わりに受け取ってやるから。手取り足取り教えてやっから。」
その姿を見た土方は葵咲の肩に置かれた銀時の手を振り払い、葵咲の手首を掴んで銀時に抗議する。
土方「どさくさに紛れて何とんでもないこと言ってやがんだァァァァァ!!こっち来い!!そっちの方が危険だ!!」
銀時「おまっ!どんだけヤりてーんだよ!!」
土方「違うつってんだろ!?ボディーガード!!そうだよ、俺が頼んだんだよ。俺が先約なんだよ!」
銀時「バレバレの嘘付いてんじゃねーよ!」
土方「嘘じゃねーよ!俺ァてめぇと違って命狙われてんだよ。つか先約なのは事実だろ?何でもいいだろ。」
銀時とのやり取りが面倒になってきた土方は、最後投げやりな返答をした。そこを聞き逃さずに銀時はツッコむ。
銀時「あ。今何でもいいっつった?」
土方「成り行きっつーのは事実だ。」