第128章 不吉な暗示は重なりがち。
(葵咲:…いや、待って。流石にコレ、同じ御守の色違いって狙ってる感じする?もし二人で同じ御守持ってるのがバレたら付き合ってる事もバレる!?やっぱここは自分の分だけ…。)
周りの目を気にして土方用に買おうとした紺色の御守を元の位置に戻そうとする。
だがここでまた考える。
(葵咲:いやいや、待って。私、土方さんから貰ってばっかじゃない?浴衣とかブレスレットとかネックレスとか!ここは私が買ってプレゼントするべき、だよね。)
この間の遊園地ダブルデートではブランケットまで貰った。ちなみにそのブランケットは勘定方の仕事をしている際、足元が冷えるので膝に掛けて使用している。
結局、葵咲は自分用に買おうとした朱色の御守を戻し、土方の分だけ購入した。
(葵咲:…こんなものじゃ今までのお返しには到底及ばないけど。)
金額的にも、気持ち的にも、まだまだ全然足りない。とは言え、いきなり全部返せるものでもない。始めの一歩として今回、まずは御守から踏み出す事にした。
支払いが終わり、巫女さんから御守を受け取ったところで山崎から呼び掛けられる。
山崎「葵咲ちゃーん!こっちに沢山屋台出てるよー!」
葵咲「あ、うん!ちょっと待ってー!」