第128章 不吉な暗示は重なりがち。
近藤からの呼び掛けで、皆でおみくじを引く事に。
大吉だ、末吉だと隊士達が盛り上がる中、土方もカラカラとおみくじを引く。引いた内容を見て思わず声が漏れた。
土方「んげっ!」
近藤「ん?」
漏れ出た声を聞いた近藤は、土方のおみくじを覗き見る。見て早々近藤はプッと吹き出し、土方を指さして笑った。
近藤「なはははは!凶引いてやんの!」
土方「ぐっ。」
これには返す言葉がない。まぁ引いてしまった物は仕方がない。土方は嘲笑う近藤を尻目に、書かれている内容に目を落とす。
土方「!」
『大切なものを失う兆しあり。用心せよ。』
嫌な予感がする。
おみくじの内容を鵜呑みにするわけではないが、土方は何となく直感的に不穏な空気を感じた。
土方「・・・・・。」
その傍らでは引いたおみくじが何だったかで近藤達が盛り上がりを見せる。
山崎「局長は何引いたんですか?」
近藤「俺、“大吉”~♪縁談“待ち人来(きた)る。運命に身を任せるべし、成就する”、だってよ!」
総悟「チッ、これ当たらねぇや。折角土方さんが凶引いたってのに。」
近藤「ちょっとォォォ!?どういうことォ!?」
はっきり言おう。近藤の恋が成就する見込みはゼロに等しい。運命に身を任せようが、どうしようが、結果は変わらないだろう。勿論、妙を諦めて別の女性を追い掛ければ話は変わってくるかもしれないが。
だが周知のとおり、近藤は妙にベタ惚れ。おみくじの内容と相違があると見て総悟は舌打ちをするしかなかった。