第127章 芸事に家柄は関係ない。
またもや朝帰りとなってしまった土方達。葵咲と分かれて土方が人目を盗んで自室に入ろうとすると、背後に人の気配があった。
近藤・山崎「ニヤリ。」
土方「・・・・・。」
土方は近藤達を自室へと連れ込み、ボコボコにした。
土方「俺に何か言う事あんじゃねぇのか?」
近藤・山崎「ひょうひひほっへ、ふひはへんへひは(調子に乗ってすみませんでした)。」
実は結局、昨晩は何もせずに一夜を過ごした土方達。葵咲は精神的に疲れていた事もあり、早々に眠りに落ちてしまった。故に何も出来なかったのだ。
何とも言えない欲求不満を抱えている土方だが、“昨日は何もしていない”、等とは言うに言えず。。(言ったところで、初夜の件がある為、信じてもらえないだろうという思いもあり。)自身の欲求不満に加え、言えない苛立ちもあって、近藤達を顔が変形するまでボコったのだった。
完全なる八つ当たりである。
とまぁ土方の事情はさておき。土方が聞きたかったのは謝罪ではない。土方は苛立った様子で腕組みをする。
土方「そうじゃねぇだろ。…年末(あの時)は(拍子抜けして)流しちまったが、何かあったんじゃねぇのか?」
あの時の山崎の様子には引っ掛かるものがあった。ただ事ではない雰囲気、それを問い詰めたはずが、近藤からのダブルデート懇願で話が流れてしまっていた。その事を追及する。
だがそんな土方を山崎は茶化すようにイジる。
山崎「あーっ♡ やっぱり葵咲ちゃんと年越し楽しみたかったから…♡?」
土方「まだ拳が足りねぇようだな…?」
山崎「すいまっせんんんんん!!」
これ以上は本気で命が危うくなりそうだ。山崎は近藤の後ろへと引き下がった。そんな山崎を庇うように近藤が一歩前へと進み出る。
近藤「本当に緊急性を感じなかったんだよ。だから日程の決まってる方を優先して先に話したまでだ。」
土方「なに自分の娯楽を仕事みてぇに言ってんだよ。」
近藤「それと、お前らの恋路を邪魔したくなかった、それだけだ。」
土方「俺達まで巻き込まないでくんない?」
己の私利私欲を仕事風に言うだけでなく、何なら土方(じぶん)達のせいにされそうな勢いだ。ここはしっかりツッコんでおかなければ。まぁ勿論そのツッコミは流されてしまうが。