第115章 スタンドの第六感は当たる。
銀時が勢いよく剥ぎ取ったのはお札…ではなく、将軍の浴衣だった。
葵咲「ちょ、それ上様の浴衣ァァァァァ!!」
お察しの事かと思うが、将軍はパンイチになる。別の意味で青ざめる葵咲に、声を掛けるのは土方だ。
土方「ボサっとすんな、葵咲!ここに長居すりゃ呪い殺されんぞ!ゾンビにされんぞォォォォォ!!」
そう言って土方が掴んだのは葵咲の腕…ではなく、ヅラ子の腕。
葵咲「ちょ、それヅラ子ォォォォォ!!」
掴み間違えた事に気付かず、土方はヅラ子の手を引いて猛ダッシュで走り去ってしまう。そして銀時もまた、お札ではなく将軍の浴衣を掴んでいる事には気付かずに、その場を立ち去って行った。浴衣を剥ぎ取られた将軍は一度その場に倒れ込むものの、浴衣を取り返すべく猛ダッシュで銀時達の後を追い駆けて行く。
葵咲「あっ、将ちゃん!?将ちゃんんんんんん!!」
そうしてその場には葵咲と松本の二人が取り残される。
葵咲・松本「・・・・・。」
松本は唖然として言葉を失っていた。