第115章 スタンドの第六感は当たる。
同意を求めるようにスタンドに話し掛ける銀時。だがスタンドが頷く事はなく、ガァッ!!と威嚇するような雄叫びを上げた。
銀時「・・・・・。」
ようやくスタンド達の異変に気付く銀時。無表情で数秒程固まっていた銀時だったが、すぐさま意識を取り戻して土方の走って行った方向目指して駆け出した。そうして何とか土方へと追い付き、その背に話し掛ける。
銀時「おいィィィィィ!!なんだアレェェェェェ!!聞いてた話と違うじゃねーかァァァァァ!!」
土方「奴ら俺達が狙いなんじゃねーか!?」
銀時「ヤベーよ!明らか俺達を呪い殺そうとしてるよ!!」
走りながら恐る恐る振り返る銀時達。するとスタンド達は徒党を組み、合体しながら二人の後を追い掛けて来ていた。
銀時・土方「いいいィィィィィ!?」
速度を上げる銀時達。全力を出す為に首を前へと向け直す。そこで土方が気付く。行く先の通路、床からドロドロした肉体が浮き上がってくる様に。
土方「ちょ、あれスタンドっつーかゾンビじゃね!?」
銀時「ここはイルミナティかァァァァァ!!」
青エクのイルミナティのような情景に銀時は悲鳴を上げる。土方は走りながら銀時へと言葉を投げた。
土方「さっさと札取ってズラかるぞ!!」
銀時「おい、そっちじゃねぇ!こっちだ!!」
土方「!」
地の利のある銀時は、土方が間違った方向へと進もうとした事を引き止め、目的の部屋への最短ルートを示した。