第115章 スタンドの第六感は当たる。
銀時・土方「・・・・・。」
入ってすぐにスタンドが脅しに掛かる。まずは小手調べで土方の肩へ。ふわっと寄り掛かるスタンドを見て、すぐさま土方は飛びのいた。
土方「のわあああァァァァァ!!」
銀時「ちょ、お前!ビビりすぎだろォォォ!!テメーにつられてこっちまでビビっちまうだろうが!!」
土方「別にビビってねぇっつってんだろうが!ちょっと吃驚しただけだよ!!」
ガキの使い、年末スペシャルのようだ。一人が過剰に驚く事で、同行する者もその声に吃驚する。ドミノ倒しになりそうな情景に銀時は憤怒するが、恐怖を素直に認められない土方は逆ギレする。
少し落ち着いたところで二人は再び歩き出した。そして銀時は少し冷静になって辺りを見回す。
(銀時:レイ(あいつ)の言うとおり、見た事ある顔ぶればっかだな。これなら何とか…。)
前にお登勢に騙されて手伝いに来た時の話。スタンド温泉として家康一行へのおもてなしを行なった時と顔ぶれはそう変わらない。その事に銀時は安堵する。これならサクサク進んで葵咲やヅラ子達を追い抜く事も容易だ。そう思った銀時はニヤリと笑みを浮かべる。
だがその時、先程山崎達に襲い掛かった異変が再び起きる。オォォォン!唸り声を上げた直後、スタンド達は一斉に銀時達を見つめた。
土方「!?」
ただならぬ雰囲気を感じ取った土方は、即座にその場から猛ダッシュ。そんな土方の様子を見て銀時は、ケラケラと笑いながらゆっくりと土方が駆けて行った方へと歩み進む。
銀時「な~にビビってんの?ひ~じか~たく~ん。単なるスタンドだよ。もしかしてチビッた?限界だった?俺なんてこいつらとマブだから。ピーナッツで飼いならしてっから。な?」