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銀魂 - 雪月花 -

第114章 誰にでも優しいより自分だけに優しい方が特別感が増す。


- 十分後 -


レイ「じゃあ次、九番目のペア、どうぞ。」

(山崎:来たァァァァァ!!)


心の中で喜び叫ぶ山崎。そんな山崎に、たまは微笑を向ける。


たま「では山崎さん、行きましょう。」

山崎「はい!!」


今回、山崎は真選組の慰安旅行で訪れた。にもかかわらず たまと遭遇し、しかも肝試しでペアになれた事は奇跡のような出来事。運を使い果たして変なフラグが立ってやしないだろうかと不安になるぐらいだ。だがこれは普段から地味に監察の仕事を頑張っている自分への、神様からのご褒美なのだと思う事にした。
そして出発する際、山崎はこんな事を思う。


(山崎:姫様や他のペアの帰還した様子を見る限り、そんなに怖くないと見える。ならここは男山崎をたまさんにアピールするチャンス!!しっかりエスコートするぞ!そしてこの間の見合いの汚名返上…)


気合を入れて足を踏み出そうとする山崎。
だがそんな山崎達と入れ違いに、先行していた九兵衛と東城ペアが帰って来た。九兵衛はいつもと変わらぬ様子だが、東城はボロボロだった。


九兵衛・東城「・・・・・。」

山崎「一体何があったんですかァァァァァ!!そんなに恐ろしい肝試しだったの!?」


一気に不安が膨れ上がる。先程までのご褒美の考えやエスコートの計画は瞬時に消え去った。むしろ罰なのではないだろうかとさえ思う。好きな人の前で醜態を晒す事になるのでは?
そんな考えさえも浮かぶ中、先程の山崎の質問に九兵衛は少し恥ずかし気に頬を染めながらコホンと咳払いをする。


九兵衛「いや…。」


九兵衛が何とも言えない表情で言葉に詰まらせていると、代弁するかのように たまが代わりに答えた。


たま「大丈夫です、山崎さん。これは霊(スタンド)による仕業ではなく、人為的なもののようです。」

山崎「それはそれで逆に怖いんですけど!!」


東城がボロボロの理由は、スタンドに驚いた東城が何度か九兵衛に触れ、その度に投げ飛ばされただけである。
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