第12章 個人情報は何処からか流出する。
伊東と話した後、葵咲は以前世話になった刀鍛冶屋へと訪れていた。
葵咲「ねぇ、そんな刀とかってないかな?」
鉄子「あるにはあるけど…。」
葵咲「やっぱり!!」
葵咲は何か強力な呪いのある妖刀の存在がないかを調べに、村田鉄子の下へと訪れたのだった。ちょうどその時、万事屋一行も鉄子の鍛冶屋へと訪れる。
銀時「ちーっす。」
葵咲「あれ、万事屋さん?」
銀時「お前!なんでここに?」
葵咲「私は…。えっ!?土方さん!!」
自分がここに来た理由を説明しようとした時、万事屋三人の後ろに、謎のオタクスタイルをしている土方を見て驚き、思わず会話を止める葵咲だった。
そして葵咲は今の土方の状態について、銀時達から話を聞いた。土方はその魂を妖刀に食われ、別人格となってしまったのだった。銀時は土方の持っている刀を差し出し、鉄子に見せた。
鉄子「この表と裏揃った刀紋…間違いない、村麻紗だ。」
鉄子の話によると、村麻紗の呪いとは、ヘタレたオタクになってしまうというものだった。その話を聞いている際、一瞬だが、本当の土方が姿を現した。
土方「頼…む。真選組を…、俺の…俺達の真選組を・・・護って…く…れ。」
その台詞に、黙り込んでしまう万事屋の三人。
そして土方は村麻紗の呪いと闘うように、その場へとしゃがみこんでしまった。