第112章 裸の付き合いで歩み寄るのは心。
ゆらぁ…。
振り返るとそこにいたのは人ではなくスタンド。二人は大勢のスタンドに取り囲まれていた。
近藤・東城「・・・・・・・・・・。」
その場で固まる二人。だがすぐさま己の置かれた危機的状況を察知し、大声で叫んだ。
近藤・東城「ぎぃやぁぁぁァァァァァ!!」
その叫び声は温泉から上がろうとしていた葵咲達の元にも届いた。
葵咲「今、近藤さんの叫び声聞こえなかった?」
九兵衛「いや、東城の声に聞こえたが。」
声のする方へと足を向けるべきか。悩むように顔を見合わせる二人。だがそんな二人に神楽が冷ややかな瞳を携えて割って入った。
神楽「きっと野ゴリラどもが幽霊に祟られただけアル。ほっといて良いネ。」
妙「それより今から肝試しでしょう?早く支度しましょ。」
葵咲「そだね。」
少し気掛かりではあるが、確かに妙の言う通り、今はそれどころではない。葵咲は幹事としての準備もある。
素早く着替えて支度を整えた。