第111章 酒を酌み交わす事の意義。
隊士達と飲み比べを行なっていた近藤は、ふと席を立ち、酒瓶を持ちながらきょろきょろと辺りを見回す。誰かを探している様子だ。そして近藤はお目当ての人物を見付けて右手を挙げた。
近藤「おう、万事…。」
探していた人物とは銀時。これだけの大所帯を接客してくれている銀時にも暫しの休息をと、飲みに誘おうとしたのだ。
だが近藤が銀時に近寄るよりも先に、別の者が銀時へと絡む。
西郷「パー子!アンタもこっち来て飲みなさいよ!」
銀時「えっ!?いや、俺、仕事中なんで…。」
アゴ美「私達と一緒に飲むのも仕事のうちよ!」
銀時「あ、ちょ!!」
半ば強引に西郷とアゴ美の間に座らされ、酒を注がれて呑まされる。そんな銀時の姿を見た近藤は、いらぬ世話だったかとフッと笑みを漏らして別の隊士の傍に腰を下ろした。