第110章 宴会の催し物といえばビンゴ大会。
新八「つ、月詠さん!?」
次の瞬間、月詠は持っていた酒瓶で銀時へと殴りかかった。
月詠「さっさと酒持って来んかいワリャァァァァァ!!」
銀時「ぐふぉぉぉ!!」
新八「なんで既に出来上がってんだァァァァァ!!」
まだ到着したばかり。状況読めずに新八は大声で叫ぶ。そんなツッコミを聞いたのか、一度は館内へと入って行った一郎兵衛がひょっこり顔を出した。
一郎「あ、悪ィ。飲ませたの俺。」
新八「ちょっとォ!何やってんですか!一郎兵衛さん!!」
犯人はまさかの一郎兵衛。先程そそくさと葵咲を連れて館内へと消えて行った理由が分かった。月詠の殺気を察知したのである。まさかの展開に声を大にしてツッコむ新八だが、一郎兵衛は悪びれもせずに言葉を返す。
一郎「だってそんな酒弱ぇなんて知らねーし。バスん中でとりあえず一杯と思ってよ。後の事は頼んだ。」
新八「ちょっとォォォォォ!!」
さっさと館内へと戻って行く一郎兵衛。彼を引き止めようとするも逃してしまう。そこへ少し遅れてやってきた晴太が月詠を止めに入るが、日輪はクスクスと笑いながら言葉を漏らした。
晴太「月詠姉ぇ、飲み過ぎだよ!」
日輪「この子ったら皆で旅行なんて初めてだから浮かれちゃったのよ。」
新八「いや、浮かれてるとかいうレベルじゃないんですけど!ただの立ち飲み屋のおっさんだよ!」
定例のツッコミである。そんなツッコミなど聞く耳を持たない月詠は、銀時の首根っこを掴んで館内へと足を向けた。
月詠「オラ、ぐずぐずしてんじゃねーよ!行くぞコラ。」
新八「銀さんんんんん!!」
ズルズルと引きずられて行く銀時。その場に残されるのは新八のみ。果たして、新八一人でモンスター達の接客を成し遂げる事が出来るのか…。