第110章 宴会の催し物といえばビンゴ大会。
場所はそのまま宴会場にて、引き続き夕食の宴が執り行われる。当初より無礼講を謳われた宴会なだけに、会場内はてんやわんや。あっちでもこっちでも酒の追加が要求され、食事も追加で一品、二品と注文される。食事を運ぶという作業についてはスタンド達は実質役に立たず、女将と万事屋一行で行なわなければならない。しかも女将は厨房で食事の準備をしており、神楽はそよ姫の接客(?)に追われて戦力外。銀時と新八の二人で対応に追われていた。
銀時「新八。人間相手の仲居さん業ってこんなにしんどいもんなの?」
新八「多分今日のはスタンド相手よりしんどいと思います。」
あまりの疲労に厨房横の廊下で項垂れる銀時と新八。だが休んでいる暇もなく、二人を呼ぶ声が飛び交う。
土方「こっち酒追加だァァァ!何してんだ、早くしやがれ!!」
銀時「うるせー!自分で取りに来いよ!!」
新八「ちょ、銀さん!」
あまりのしんどさに、とうとう本音が漏れてしまう銀時。しかも相手が相手なだけに余計に苛立ちが募る。そして数秒後、その場に酒を取りに来たのは…
茂々「酒を頼めるか。」
(銀時・新八:将軍かよォォォォォ!!)
銀時「ももも、申し訳ございませんんんん…。只今お持ちしますので!どうぞ、お席でお待ち下さい~。」
茂々「すまない。」
ヘコヘコと謝るしかない。まぁ本来なら相手が将軍じゃなくとも、仕事として料理を運ばなければならないのは銀時達なのだ。当然と言えば当然である。
そして銀時は頼まれた酒と、一品料理の鯛の刺身を持って宴会会場へ。将軍の前に料理を差し出した。
銀時「お客様、お目が高い!こちらは今朝仕入れたばかりの鯛なんですよ~。」