第109章 旅は道連れ世は情け。
葵咲「夜は温泉、宴会に肝試し!キャンプファイヤーは女将さんに無理って言われちゃったけど、最高の旅行になるよ!」
土方「修学旅行じゃねーんだよ!肝試し必要なくね!?こんな場所で最高の旅行になんてなるはずねーだろうが!!」
スタンド嫌いの土方にとっては最低の想い出になり兼ねない。往生際悪くも抵抗しようとする土方に対し、次なる言葉を掛けるのは将軍だった。
茂々「将軍家は代々、旅行の夜は肝試しだ。」
土方「いや、初めて聞きましたけどォ!?」
どうやら将軍も皆での肝試しを楽しみにしている様子。そんな将軍の背後から、姿を現したのはそよ姫だ。
そよ「皆でわいわい怖い物と触れ合うのも楽しそうじゃないですか。」
バスで荷物の整理をしていたそよ姫は、この場に来るのが少し遅れてしまったらしい。ひょっこり顔を出すそよ姫に、歓喜の笑顔を向けるのは勿論神楽。
神楽「そよちゃん!」
そよ「神楽ちゃん!まさかこんなところで会えるなんて!」
運命的な再会に他ならない。二人は両手を合わせて飛び跳ねた。そして何かを思い付いたように、そよ姫はその手を離し、パンッと両手を叩いて神楽に笑顔を向ける。
そよ「あ、そうだ!神楽ちゃんも一緒に肝試し、どう?」
神楽「ウッホホーイ!するするゥゥゥゥ!!」
二つ返事で承諾する神楽。それに対して意見を述べるのは銀時だ。
銀時「いや、お前は接客側だからな。仕事サボってんじゃねーよ。」
ただでさえ大勢の客に従業員は万事屋三人に女将一人(とスタンド)。ここで神楽に抜けられては仕事が回ら無さそうだ。それを告げようとするが、それよりも先にそよ姫が銀時と新八へと提案を投げ掛ける。