第103章 世界は広い。
- 佐々木サイド -
新八達の傍から離脱した佐々木は、同じく六階の階層で探索を続けていた。新八達がいるのとは別の部屋。怪しげな部屋を見付けて単身、潜入したようだ。
(佐々木:ここは…。研究室?いや、私室…でしょうかね。)
普通の部屋のように見受けられるが、何が出てくるか分からない。佐々木は警戒を怠る事なく銃を構えながら薄暗い部屋の中をゆっくり進む。
部屋の奥には作業机があった。机の上には薬品に関する本が多数並べられ、試験管も置かれている。ここでも薬の研究を行なっているようだ。佐々木はそっと机の引き出しを開ける。その中には手書きで色々書き込まれた資料や錠剤の薬が入っていた。
佐々木「これは・・・・。」