第102章 天才の頭のネジが外れればサイコパス。
緒方「でもそうか。君が子を産んでくれれば、その血は増えるわけで。採取する材料も増えるね。しかも僕の種となれば、有意義な実験になる…。うん、それもアリだなぁ。」
(葵咲:しまったァァァ墓穴を掘ったァァァァァ!!)
明らかに葵咲の失言である。先程そんな発言をしてしまった為に逆に気付きを与えてしまった。葵咲は緒方の気を逸らす為にも別の切り口でツッコミを入れてみる。
葵咲「っていうかその耳たぶ触る癖やめてもらえません!?日高陽斗は貴方と違ってサイコパスじゃないんで!日高陽斗を汚さないで欲しいんですけど!」
耳たぶを触る癖はドラマ“天国と地獄”の日高陽斗の癖だ。だが緒方はそんな葵咲のツッコミを無視し、うんうんと頷きながら再び葵咲へと優しい微笑を向ける。
緒方「じゃあ予定変更して、子作りからしようか♡」
葵咲「ヒィッ!こっ、子どもの命を何だと思ってるんですかァァァ!私は子どもを生む機械じゃありません!!女性蔑視反対ィィィィィ!!」
膝をつきながら葵咲へとじりじりとにじり寄る緒方。葵咲は更に後ずさろうとするも、足枷がそれを許してはくれない。緒方はぐいっと葵咲の腕を引っ張って引き寄せ、枕の上へと頭を乗せる。そして葵咲へと馬乗りになりながら、彼女の腕を頭の上に持ち上げて抑え込んだ。
緒方「フフッ。何年ぶりかな、この感覚。嫌がる女の子を無理矢理犯すのもゾクゾクするよね。」
葵咲「嫌ァァァァァ!!ちょ!やめ・・・・っ!!」
緒方「沢山注ぎ込んであげるから。早く孕ませようね♡」
(葵咲∶土方さん・・・・っ!!)
緒方の右手が葵咲の胸へと触れ、葵咲はきゅっと深く目を瞑る。万事休すか、そう思ったその時、部屋の扉がバン!と勢いよく開いた。
土方「葵咲ァァァァァ!!」
葵咲「ひ、土方さん…っ!!!」