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銀魂 - 雪月花 -

第102章 天才の頭のネジが外れればサイコパス。


- 葵咲サイド -

迫りくる緒方の手を払い除け、ベッドの反対側の端へと後ずさる葵咲。


葵咲「いやァァァァァ!!寄らないで!変態ィィィィィっ!!」


緒方はベッドの上で膝をついて葵咲へと手を伸ばす。最大限下がりながら嫌がる葵咲を見て、緒方は悦状態に入っていた。どうやらこの男もSの気質があるらしい。ニコニコと満面の笑みを浮かべながらクイッと自らの眼鏡を上げた。


緒方「ククク。大丈夫、最初は血液採取からにしてあげるから。注射針がチクっとするだけだよ。」


そう言って緒方は袖の下から注射器を取り出す。そして右手でそれを掲げながら葵咲へにっこりと微笑み掛けた。だがそんな優しい微笑みも束の間の事。すぐさま目を見開き、猟奇的な笑みへと変貌させる。


緒方「君の血を僕に…!沢山の血を分けてくれ!そうすれば僕は高みにィィィ…!!」

葵咲「私は何処の無惨様!?っていうか血が欲しいってそっちィィィィィ!?ここは『僕の子を孕んで♡』的なR-18仕様じゃないんですか!夢小説の展開的にも!!」


想定外の展開に葵咲は思わずツッコんだ。色恋沙汰には疎い葵咲だが、数々の思わせぶりな緒方の発言は性的な意味合いだと思っていた。その為、思わず心の内を叫んでしまう。
そんな葵咲の叫びに、緒方は再びにっこり笑顔を浮かべながら首を横に振る。


緒方「ううん、君の細胞が欲しいだけ。血液の後は髪を抜いて、爪を剥いで…。皮膚や目玉あらゆる細胞を採取させてもらうよ。死なない程度に剥ぎ取るから安心して?最初は麻酔もしてあげる。大丈夫、痛みもそのうち快楽に変わるよ。」

葵咲「R-18はR-18でもR-18gの方だったァァァァァ!!しかも最初はって何ィィィ!麻酔最初だけェ!?」


注射器を見つめながら うっとりした表情を浮かべる緒方。これは頭のネジが相当な本数外れている。異常な思考を持ち合わせる緒方に対し、葵咲は更に背筋を凍らせる。そして涙目を浮かべながら更にツッコミを入れた。

そんな葵咲のツッコミを聞いてか聞かないでか、緒方はふと何かに気付いたように真顔に戻る。そして左手で執拗に自らの耳たぶを触りながら考える素振りを見せる。
そして再び葵咲へと視線を合わせた。
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