第102章 天才の頭のネジが外れればサイコパス。
佐々木「信女さんの話では最低でも鐡があと二人いるんでしたね?探索中に遭遇しないとも限りません。こちらのチームの護衛は私が担います。貴方方の命は私が護りますからご安心を。」
長谷川「絶対だからな!俺らの命、絶対護れよ!!」
あまりの保身具合に新八と神楽は呆れ眼だ。だが確かに、万が一 鐡と遭遇しようものなら、新八、山崎二人の戦力では長谷川と松本を護りきるのに心もとない。一人は戦闘力の高い人物が欲しいところ。
さて、長谷川の承諾も得たところで、いざ行動開始…しようとしたその時、松本が佐々木へと意見した。
松本「あの!確かに私に戦闘力はありません。ですが葵咲さんが危険な今、私も緒方のもとへと向かわせてもらえないでしょうか。万が一、彼女が何かしらの薬を投与された場合にも対応出来ます。」
松本からの申し出に、佐々木は少し考える素振りを見せる。松本は戦闘要員ではない。松本の身の危険を案じたのだ。
だが、確かに松本の言うとおり、葵咲がどういう状況か分からない今、松本にも向かってもらう方が得策と言える。しかも相手はクレイジーな医者、緒方滞庵だ。葵咲が何かしらの薬でも投与されていようものなら、それを対処出来るのは今この場にいる人間では松本くらいだろう。
それに工場内探索チームも100%安全とは言い切れない。それなら戦闘要員の多い緒方追跡チームへと入ってもらい、カバーしてもらう方が得策か。
そう考えた上で佐々木は松本からの申し出を受諾する事にした。
佐々木「…良いでしょう。では五人で緒方追跡及び鐡の少女討伐をお願いします。」
そうして新たに組まれたチームは、次のような編成となった。
● 緒方追跡:土方・桂・信女・神楽・松本
● 工場探索:佐々木・山崎・新八・長谷川
緒方追跡チームは緒方が向かったとされる地下へ、工場内探索チームは逆方向である上層階へと向かう事になった。