第100章 頼りになるのは全集中の呼吸。
- 玲央サイド -
工場の屋上に一人残された玲央。玲央は腰に手を当てて一つため息を吐く。
玲央「一応さっきのやつらの屍確認はしとくべき、か~。」
そう言うや否や、玲央は額に右手をかざしながら三人が落ちた先へと目を凝らす。
玲央「…さて、どっちから行くか。」
三人はバラバラに飛ばされたわけではなかった。銀時と近藤はセットで正面へと吹き飛ばされ、信女は少し逸れて向かって左の方に。
玲央は三人が飛ばされた方、それぞれに視線を向けながら呟く。
玲央「…あっちは近くに紗羅(サラ)がいるし、後でいっか。先にこっちだな。」
そう言って玲央は、屋上から地上へと飛び降りた。