第11章 情けは他人の為ならずって諺は、結局は自分の為になるって意味。
三人の走る先は行き止まり。左か右、どちらかに曲がらなければならない。
土方「チィッ、仕方ねぇ!市村だけ左に曲がれ!」
葵咲「えっ!?でも!!」
土方「いいから行けェェェェ!!」
葵咲「う、うん!分かった!!」
そうして葵咲は左に、土方と総悟は右に曲がった。するとあろうことか、キメラアント達は全員、葵咲を追うように左へと曲がってきたのだった。
三人「えぇぇぇぇぇぇぇ!!!???」
葵咲「ちょ、なんでこっち来んのォォォォォ!?」
土方「市村ァァァァァ!!」
右に曲がったところで土方と総悟は足を止めた。
土方「チィっ!追うぞ総悟!!」
土方と総悟は急いで葵咲、キメラアント達の後を追った。
総悟「土方さんのせいですぜぃ!葵咲姉ぇ一人が危険な目に合っちまったじゃねぇですか!」
土方「おめぇのせいだよ!!でもなんでだ!?女を狙う習性があるって事か!?」
その言葉を聞いた途端、何かに気付いたように総悟は真剣な表情になって言った。
総悟「!! そういやァキメラアントは…多種族の女と無理矢理性交渉するって聞いたことありやすぜぃ…!!」
土方「そりゃハ●ターハンターの中の話だろうが!!まるまるパクんなや!!」
総悟「葵咲姉ぇが奴らにヤられるくらいなら俺が先にヤります!葵咲姉ぇを貰うのは俺だァァァァァ!!」
土方「違う目的で突っ走ってんじゃねェェェェェ!!!!!」
そう叫びながら土方を置いて総悟は猛スピードで駆け出した。