第99章 主役のチームはいつの時代も横並び。
そんな紆余曲折を経て、第二陣が出発。助手席に座るや否や、銀時が大きなため息を吐いた。
銀時「なんで俺がこんな事に巻き込まれなきゃいけねーんだよ。」
長谷川「いやいや、巻き込まれてんのは俺の方!勘弁してよ!明らか危ない橋渡らされてんだろうが!さっきだって一台に五人乗せるとか見付かったら違反で捕まるから!」
銀時「そこは同乗者が警察だから大丈夫だろ。」
長谷川「それもそれでどーなの!?ただの職権乱用じゃねーか!!」
確かに銀時も巻き込まれた側に違いないが、一番のとばっちりは長谷川だ。しかも違反運転をさせられるわ、工場チーム第一陣の空気は重いわで災難続き。声を荒げるのは当然だ。だがそのあたりはスルーして銀時は同乗者の件だけ返したのだった。
ここまで来てしまったものは仕方がない。だがこれ以上は巻き込まれたくないという思いから、長谷川は先に断りを入れようとする。
長谷川「ホントこれっきりにしてくれよ!?送り届けるだけだからね!」
葵咲「一日フリーチケット、活用させてもらえて助かりました。帰りもお願いしますね。職務放棄される場合は会社にクレーム入れます。」
長谷川「フリーチケットなんて売るんじゃなかったァァァァァ!!」
葵咲の方が上手(うわて)だった。