• テキストサイズ

銀魂 - 雪月花 -

第99章 主役のチームはいつの時代も横並び。


【隣村(天狗村等)探索チーム】


移動手段はタクシー。葵咲が昨日購入したフリーチケットを利用する事となり、長谷川が呼び寄せられた。
助手席に佐々木が、後部座席に山崎、松本、新八、神楽の四人が無理矢理乗車する。かなり窮屈ではあるが、何とか乗れた。新八と神楽が成人だったら厳しかっただろう。長谷川が天狗村へと送り届け、五人は探索開始。長谷川は調査終了を待たずに退散。椿西へと戻る事になった。

村内の様子を伺いながら村の入口で佇む五人。その場の雰囲気には似つかわしくない笑顔で、神楽が腕まくりをしながら意気込みを掲げる。


神楽「誰よりも早く、誰よりも先にお宝発見してみせるネ!」

新八「神楽ちゃん目的変わってるよ。」


呆れ眼を向けるのは新八。だがそんな新八の表情には目もくれず、神楽は気合を入れて駆け出して行った。他の三人はそれには特に反応せずに村内へと足を踏み入れる。
村の中を歩き始めて少しした頃、新八が佐々木へと言葉を掛けた。


新八「どういった物を探せば良いんですか?」

佐々木「そうですね。まず村に不似合いな物があれば知らせて下さい。本来ならここは農家を営んでいる家庭の多い、極めて穏やかな村です。それに不似合いな物。つまり、機械的な物や薬品的な物があれば。その物自体が危険をはらんでいる可能性が大いにありますから、見付けたら決して手出しはせず、知らせるように。」

新八「分かりました。」


的確な指示を出す佐々木。佐々木は村の隅々まで目を配りながらも新八の問い掛けに丁寧に答える。見廻組も警察として市民を守る立場。協力は得ようとするも、しっかりとその領域は分けているようだ。新八達に危害が及ばないよう配慮した発言。その事に新八は少し安心する。新八がうんうん、と微笑を浮かべながら頷く一方で、山崎は不安げな顔で辺りを見回していた。


山崎「なんか異様な雰囲気ですね。」

松本「そうですね。つい最近まで生活していた痕跡があるのに人っ子一人いない。」


この村には初めて足を踏み入れる山崎達。先日葵咲達が立ち寄った際には、入れ違いとなった為にすぐこの場を去っていたからだ。松本は目についた民家を見ながら更なる言葉を付け加える。
/ 1377ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp