第99章 主役のチームはいつの時代も横並び。
宿屋での一夜は大幅な部屋割変更となった。意図して部屋割変更を行なったわけではなく、自然とそういう流れになった、という言葉が正しい。
真選組が取った二部屋は、近藤と土方が同室、山崎と松本が同じ部屋に宿泊する事となった。そして銀時の部屋に新八が、葵咲の部屋に神楽が泊まる事に。
葵咲の部屋は最初は女二人で過ごす予定だったが、葵咲が機転を利かせて(?)信女も招待する事にした。断られる事前提で信女に声を掛けたのだが、躊躇する様子も断る事もなく信女は部屋に訪れた。
とはいえ個性的な三人。暗闇の中、布団に潜って恋バナという事もなく、ただただ和気あいあいとお菓子やポンデリングを食べながら雑談を楽しんだ。まぁ信女は楽しそうにはしゃぐ様子はなかったが、ポンデリングをもさもさと食す姿を見ると、まんざらでもなかったよう。
一方桂はというと、銀時と新八の部屋に戻ってきても良さそうなものだったが、真選組と接触する事を懸念したのか、その晩 部屋には帰って来なかった。
そんな一夜が明け、一行は昼前から活動を開始する。