第97章 スイートルームはエリートの為の部屋。
一触即発の事態、緊迫した空気が流れる工場敷地内。誰が一番に動くか、互いに様子見といった状況である。
ここで緊張の空気を破るように、銀時が静かに口を開いた。
銀時「テメーら見廻組が黙認してる連中ってわけか?」
土方「・・・・・。」
銀時の言葉には誰も驚く様子はない。近藤も土方も銀時と同じ見解のもと、信女の動きを注意深く伺っていた。銀時からの言葉を受けても信女は肯定も否定もせず、いつもの涼しい無表情のまま。
だが少しの間を置き、信女は居合抜きの体制を解いた。
信女「ここでは話せない。付いてきて。」
「・・・・・。」