第94章 タイムカプセルの中身にも格差がある。
長谷川「葵咲ちゃんは?何入れたの?」
銀時、桂、松陽の品々は確認された。まだ出てきていないのは葵咲の分だ。話を振られて葵咲はタイムカプセルの中を探る。
葵咲「私は…あった、これだ。後で食べようと思ってたお菓子。」
長谷川「お前もかいィィィィィ!!」
血は争えないという事なのか。まさかの松陽と同じ感覚に盛大にツッコんだ。そして葵咲が手に持つお菓子に目を落とす。この地では手に入りづらい、江戸にしか店舗がない高級洋菓子のようだ。
そんな洋菓子の包み紙を見て長谷川は更にツッコむ。
長谷川「賞味期限とっくに過ぎてんじゃん!タイムカプセルって後で開けるもんだけど、そういうもんじゃないからね!?」
そんな長谷川の意見にようやく理解者が現れる事に。長谷川のツッコミを聞きながら、銀時がタイムカプセルの中を探り出す。
銀時「そうだぞ、葵咲。ちゃんと開ける年月考えて物入れろよな。高杉を見習えよ。あいつちゃんと考えてコレ入れてんだから。」
そうして取り出されたのは、二十年ぐらいでちょうど熟成するワインだった。
長谷川「熟成ワインんんんん!!確かにヴィンテージワインは賞味期限ねーけど!ここに入れんのは違くね!?しかもこれ“シャトー・グーディー・ラ・カ●ドンヌ”!?今ちょうど飲み頃じゃねーか!そんな計算までしてたの!?つーかオメーらタイムカプセルを何だと思ってんだァァァァァ!!」