第93章 世間は狭い。
銀時はポンッと長谷川の肩に手を置いて頷きながら言葉を掛けた。
銀時「じゃあ長谷川さんの役割は、もし警察に呼ばれたら代わりに出頭してもらう役って事で。それだけしてくれたら良いから。もし呼ばれたらの話だから。呼ばれねーかもしんねーし、気が楽だろ?」
長谷川「全然気楽じゃねーよ!一番嫌な役回りだろうが!!完全に俺に罪なすり付けようとしてるよね!?何!?これ第一発見者とかじゃなくて、もしかしてお前らの犯罪!?」
そんなやり取りを繰り広げる四人を見詰める影が…。
土方達である。当然の事ながら、ここにも尾行でついて来ていた六人。長谷川の叫び声を聞いた真選組面々は顔面蒼白になる。
近藤「!!??」
山崎「ここでまさかのフラグ回収!?実はホントに殺人事件だったって事ォォォォォ!?」
それはホームセンターでのフラグ。用品購入の際に、今回のお出掛けが殺人事件関与と推察した真選組の三人。だがその時はその見解は誤りだったと、単なる墓参りだという結論に至ったのだが。それが今ここで実現しようとしているのかと肝を冷やす。
そんなホームセンターでのフラグを知らない新八は静かにツッコミを入れる。
新八「フラグ回収って何ですか!?僕達もしかして来てはいけない現場に来ちゃったの!?」
神楽「本人に直接確かめてくるネ!」
土方「バッ!やめろ!!もうちょっと様子見るぞ!!」
思わずその場から飛び出そうとする神楽を土方が腕を掴んで引き止める。
もう少し様子見をと息を呑んで見守る六人だが…、果たして、白骨死体は誰の死体なのか・・・・。