第91章 ホームセンターでの買い物は行き慣れた店が買いやすい。
葵咲達は銀時が到着した事でその足を進める。
近藤「動き出したぞ。何処行くんだ?」
葵咲達の後を尾行する四人。三人が訪れたのは大江戸ホームセンター。
店内に入ってすぐ、銀時だけが別の場所へと向かった。ひとまず四人は銀時の動向に注意しながらも葵咲達の姿を追う。カートを押しながら商品を探している様子の葵咲と桂。と、そこへ銀時が何かを手に持って戻ってきた。
土方「!」
山崎「ろうそくに…縄…!?」
ピシャーーーン!!
銀時の手の内にあったのは その二つの商品。それを見た近藤、土方、山崎の三人は雷に打たれたような衝撃を受ける。そして何かを察知した近藤が顔を真っ赤にし、頭から湯気を出しながらその場を飛び出そうとした。
近藤「い、いけませんんんんん!!3Pに加えて、そんな過激なプレイ…!断じて許しませんよ!お母さんはァァァァァ!!」
山崎「ちょ!局長!落ち着いてェェェェェ!」
ろうそくに縄という組み合わせは、SMプレイに直結するモノがある。しかもそれを持ってきたのがドS銀時だ。容易にその行為を想像した近藤は葵咲の貞操を護るべく飛び出そうとしたのだ。
近藤の腰にしがみついて取り押さえる山崎。そんな近藤を嗜めてもらおうと、山崎は土方の方へヘルプの視線を送るが…。
メリメリッ。
土方は近くの壁を掴み、コンクリートを破壊する勢いの握力を発揮していた。
土方「・・・・・!!!!!」
(山崎:こっちは静かに怒りを沸々とさせてるゥゥゥ!!)
ダメだ。ヘルプを望めない。そして山崎一人の力では二人を止められない。勿論松本が加勢したところで難しいだろう。山崎が近藤と土方が葵咲達の元へと飛び出すのを覚悟したその時・・・・
松本「静かに!他にも何か購入するようです。」
「!」
葵咲達は近くの棚にあった商品をポンポンとカートへ入れていく。
土方「ゴミ袋、軍手、スコップに、鉈…!?」
それらの商品を見て土方、近藤、山崎が連想したのは・・・・
三人「殺人事件が起きようとしているゥゥゥゥゥ!?」
ピシ…ッ!!
今度は石化したように固まる三人。先程は顔を真っ赤にしていた近藤だったが、その色を真っ青に変えてガタガタ震え出す。
近藤「お、おいィィィィ。俺達とんでもねぇ現場に居合わせてんじゃないの!死体遺棄する気満々だよアレ!どうする!どうするよ!?」