第9章 一番風呂が一番良いとは限らない。
その日の夕方、ちょうど日が落ちた頃。葵咲は離れの自室にいた。
葵咲「土方さんに悪い事しちゃったな…。そーちゃんは納得してくれたみたいだけど…大丈夫かな。」
葵咲は自分の軽率な行いのせいで、二人の仲が険悪になってしまったのではないかと心配していた。その時、窓に何か影のような物が映った。
葵咲「ん…?」
不審に思った葵咲は、窓を開けて外を確認する。すると、何か人影のような物が動くのが見えた。
葵咲「え・・・・・。キャアアアァァァァァ!!」
その悲鳴は、屯所中に響き渡ったのだった。