第88章 恋バナを心から楽しめるのはリア充だけ。
そしてその桂が現れたという情報はすぐさま屯所へと届けられる。
山崎「副長ォォォォォ!大変です!!桂に動きが…!!」
バンッ!
会議中の部屋へと勢いよく乱入する山崎。
だが、会議出席者の誰もが山崎に動じる様子はなく、皆眉を寄せて唸りを上げている。
土方「今はそれどころじゃねぇ。」
山崎「は?いや、でも桂が…。」
あれ?おかしいな。この会議は妥当桂の会議では?
そう思った山崎は顔をしかめる。
再び桂のワードを出すも、皆無反応だ。そして再び真剣な声色で山崎には目もくれずに土方が言葉を返した。
土方「こっちは葵咲取り戻す作戦会議中だ。関係ねぇ話は慎め。」
山崎「いやだから。桂が葵咲ちゃんと…」
総悟「そっちはどうせまた猫かなんかだろィ。こちとら打倒桂のペット対策会議中なんでィ。」
近藤「そうだぞ山崎、ここはもう会議室じゃねぇ。戦場だ。闘志なき者は去れ。」
山崎「・・・・・。」
どうやら真選組幹部達は大きな勘違いをしているらしく、葵咲の惚れ込んだ相手はエリザベスだと思っているようだ。
あまりの衝撃なバカ達に、山崎は一瞬固まってしまうも、ハッとなって叫んだ。
山崎「お前ら揃いも揃ってバカなのかァァァァァ!!もう!どうなっても知りませんよ!」
そう言って山崎は一人、屯所から飛び出して行った。