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銀魂 - 雪月花 -

第88章 恋バナを心から楽しめるのはリア充だけ。


葵咲「いえ、桂様がお望みなら、どこでも駆けつけます。自動手記人形サービス(太郎ちゃん宛恋文限定)、ヴァイオレット・エヴァーガーデンこと、市村葵咲です。」

銀時「自動手記人形ってなんだァァァァァ!!“こと”ってなんだよ!“こと”って!オメーはただの市村葵咲だろーが!一回もそんなあだ名で呼んだ事ねーよ!!しかもなんか変なヅラ限定特典ついてるしィィィィィ!!」

葵咲「今、文を書きます。」

一郎「そこで書くなよ!書いて来とけよ!!」

桂「うむ。では恋文を頼む。」

銀時「なんであいつもノってんの!?普通に返してんの!?屋根の上でおかしいだろ!!」


ペアでボケてくる為、ツッコミもペアで行われた。二対二のボケ合戦。
と、ここでそんなボケ合戦にも終止符が打たれる事に。道をパトロールしていた真選組隊士二人組に見つかってしまった。


「あれは…!桂ァァァァァ!!」

桂「チッ。真選組か。葵咲、ここはひとまず解散だ。後程目的地で落ち合おう。サラバ!」

葵咲「あ!待っ…!」


葵咲が桂を呼び止めようとするも、桂はサッと屋根から飛び降り、走り去ってしまった。
真選組隊士のうち一人は桂を追い、もう一人は一人取り残された葵咲に対して心配そうに声を掛けた。


「待て!桂ァァァァァ!」

「葵咲ちゃん大丈夫!?桂の後は俺達が追うから!任せて!」


そう言ってもう一人も桂を追いかけて走り出してしまう。その背を見送りながら、葵咲は沸々としながら拳をぎゅっと握りしめた。


葵咲「おのれ真選組ィ・・・・っ!」

銀時「いや、真選組お前ェェェエエエエエ!!」


恋は盲目を通り越しておかしくなり始めている葵咲に、ひそかに銀時はツッコんだ。
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