第88章 恋バナを心から楽しめるのはリア充だけ。
一郎「おぉ、良いじゃねーか!葵咲も来い来い!このメンツでの飲み会は初だな!」
葵咲「あ、そうだ!月詠さんも誘う?この間そんな話したし。」
銀時・一郎「!?」
またもや想定外の提案に再び心臓が飛び出そうになる。二人の考えは同じだった。
(一郎:ダメだ!絶っ対ダメだ!!月詠(あいつ)きっと空気読めるからバレる!惚れ薬飲ませたのバレるゥゥゥゥゥ!!)
(銀時:俺ら殺される!殺されるぞォォォ!!何としても阻止しろォォォォォ!!)
二人は目で会話をした。そして葵咲の提案に対しては銀時が受け答えをする。
銀時「いやいやいやいや!今日はやめといた方が良いって絶対ィィィィ!」
葵咲「え?なんで?」
きょとんとした顔で小首を傾げる葵咲。それに対しては今回もまた一郎兵衛がフォローに入った。
一郎「だ、だってほら、急に誘われても困んだろ!?あいつ忙しそうだし!でも人に気ィ遣うヤツだからさァァァ。断るのにも気ィ遣って気に病んじまうだろ!?」
葵咲「そっか、それもそだね、月詠さん誘うのはまたにしよっか。」
なんとか葵咲も了承。ひとまず最悪の事態は避ける事が出来、二人はホッと大きな安堵のため息を吐く。
そして三人は歌舞伎町の居酒屋方面へと足を運んだ。