第87章 恋する乙女のバイブルは星座占い。
惚れ薬入手の経緯について説明を受けた銀時は、すかさず大声でツッコミを入れた。
銀時「オメーはこの間から怪しいモンに手ぇ出しすぎだろォォォォォ!!つーかなんでおっぱいに手ぇ出さねぇで、怪しげな薬の方に手ぇ出してんだよ!」
男として当然のツッコミ。いや、勿論人によって事情や嗜好は異なる為、一概におっぱい優先とは言えないが、怪しい薬よりはおっぱいの方が安全かつ魅力的だと銀時は思った。それに一郎兵衛は自分と同じタイプの人間だと思っていただけに、裏切られたような気持ちだった。
だがこれに対して一郎兵衛は平然とした態度で反論する。
一郎「いやいや、おっぱいの方が怪しいだろ。」
銀時「怪しいおっぱいって何だよ!」
一郎「揉んだ瞬間イカツイ男が出てきたり、ビームとか出そうなおっぱいだったんだよ。」
銀時「前半は分からんでもねぇけど、後半何なんだよ。ビーム出そうなおっぱいって どんなおっぱいだよ。」
実際目にしたわけではないからあまり強くはツッコめないが、これまた銀時のツッコミは的を得ていると思われる。前半は所謂“美人局(つつもたせ)”というやつだ。女の誘惑に乗り、如何わしい事をしようとしたと同時に男が現れ、「俺の女に何手を出してやがんだ!」などとあらぬ疑いを掛けられ、恐喝されたりするもの。勿論、この場合の男と女は初めからグルである。
美人局説は納得だが、ビーム説は理解出来ない。思ったままの感想を口にする銀時に対し、一郎兵衛は顎に手を当てて斜め上に目をやり、占師の胸を思い出しながら言葉を付け加えた。
一郎「G?いや、Hカップぐらいかな?そんなデカさのおっぱいだった。」
銀時「やっぱり場所教えてくんない?俺確かめてくるから。この手でしっかり確かめてくるから。」
紛れもないスイカップ。下ネタの横行する銀魂だが、不思議とスイカップキャラは出てきていない。ONEPIECEの女性面々然り、NARUTOの綱手然り、BLEACHの松本然り、鬼滅の刃の甘露寺然り。。ジャンプ女性キャラに欠かせないはずの爆乳キャラ。それが今だ現れていない銀魂に希望の光を見出した銀時だった。
一郎「まぁなんだ、なんかヤバイ匂いがしたんだよ。」
銀時「ふーん。」