第86章 盲目すぎる恋は周りに迷惑を掛ける。
銀時「いやいや、断然おっぱい占いの方が興味あんだろ。気になんだろ。ねぇ、何なの?それ。」
一郎「『僕と彼女の×××』に出てたアレ。揉んでスッキリ、のアレ。」
銀時「マジでか。あれ実在すんの?」
一郎「してた。」
そう、おっぱい占いとは。前述のとおり、『僕と彼女の×××』に出てきた占いの事。こちらも妖艶な巨乳美女が占師で、自らの胸を揉ませて占いが行なわれていたらしい。まぁ実際その描写は描かれていなかったが。
さて、再び回想シーンへと戻る。
占師は左手を口元にやり、クスクスと笑いながら一郎兵衛を見上げる。
占師『あら♡高嶺の花にでも恋しちゃったのかしらん♡』
一郎『まぁ…そんなとこだな。』
占師『じゃあそんなお兄さんには、今回は特別サービス♡タダであげちゃおっかな~♡』
誰が見てもイケメン色男の一郎兵衛。実際、一郎兵衛は華月楼の花魁として活躍したモテ男だ。そのモテオーラは初見の占師の目にも見て分かる程。そんな彼が惚れ薬に興味を示した事に、占師は逆に彼自身に興味を持ったのだ。
そしてここでまた、銀時の横槍が入る。
銀時「いやいや、そんなんいらねーから。タダで占ってくれる方がよっぽど良いって。俺にも場所教えてくんない?占いの場所。俺通うから。毎日占いに行くから。」
一郎「ちょ、銀、マジうるせぇ。話進まねぇだろうが。おっぱい占いにどんだけ食いついてんだよ!つーかオメーが薬の話振ってきたんだろ!聞けよ!!」
とうとう怒りをあらわにした一郎兵衛。話を訊いてきたのは銀時の方にも関わらず、薬の話はそっちのけでおっぱい占いにご執心の銀時に苛立ちを見せたのだった。